代表の伊藤です。
2022年9月からスタートしたMCC訪問看護ステーションですが、先日3周年を迎える事ができました!
職員数10名、看護師5名、理学療法士4名、言語聴覚士1名の体制で活動を行っております。
また関連企業の株式会社WORKERS CAREと連携を取り、他職種での在宅チーム医療を提供しております。
私達が大切にしている理念に、「新しい社会資源を創造します」というものがあります。
これは私が会社を立ち上げた2018年以来、とても大切にしてきた事です。
このブログを書くために使っているパソコンは誰が作ったでしょうか。
このブログを書くためのホームページやネット環境は誰が作ったでしょうか。
普段当たり前のように食べているご飯は誰がレシピを考えたのでしょうか。
私達が当たり前のように活用させてもらっている社会資源は、きっと誰かがアイデアや試行錯誤を繰り返し、この世に生み出してきた物ばかりだと思います。
私達のような医療・福祉の界隈で活動する専門職も、この世に新しい社会資源を創造する事ができると思っています。
将来、誰かが安心して使える当たり前の何かを、私達のアイデアや試行錯誤の努力で生み出せると確信しています。
具体的には、現在検討を行っているのが「医療従事者が付き添う遠方外出支援」についてです。
この事業の発端は2014年に私が妻と結婚した時までさかのぼります。
当時はまだ会社に勤務していたのですが、2013年にプロポーズをした妻と2014年4月に挙式をあげることとなりました。
実は2013年4月に私の祖父が背中を押してくれ、妻にプロポーズするきっかけを貰ったのです。
その後、祖父は腹部大動脈瘤が見つかり、ステント手術を受けました。
その後遺症として腎動脈の閉塞、透析。脊椎動脈の閉塞、対麻痺。そして長い期間の入院生活が始まりました。
入院生活が長引く事で認知症が悪化するようになりました。
ですが、私にとって結婚の背中を押してくれた祖父を、何とか結婚式に連れてきてあげたいと思いました。
ですが、祖父は入院生活中で、尚且つ車椅子レベル、点滴やフォーレなどのルート挿入中、透析を受けていました。
そんな祖父を病院から連れ出し、結婚式場がある福岡市西区まで行く方法は、その当時は選択肢として何も思い浮かびませんでした。
もしも、医療従事者が祖父に付き添い、祖父を病院から遠方へ連れ出すサービスがあれば、私の結婚式を祖父に見てもらう事ができたと思います。
そんなサービスがあれば、いくらお金がかかってもサービスを利用したと思います。
そんな経験を私はしました。
祖父は結婚式の1ヵ月前に心筋梗塞で亡くなりました。
当時、そんなサービスがあればどれだけ家族が助けられたか。
僕以外にも同じ思いをされている家族はたくさんいるはずだ。
医療従事者が付き添う外出支援サービスのような保険事業と保険外事業のハイブリッドサービスを作らなくてはいけない。
今度は自分の家族が同じ状況になった時、自分自身がそのような状況になった時、その時に行きたい場所に行ける社会資源を一刻も早く創る必要がある。
私はそう思いました。
そんな想いを胸に、2022年9月MCC訪問看護ステーションを開設し、「新しい社会資源を創造します」という理念を掲げています。
ここまで長文を読んでいただき、本当にありがとうございました。
次回はこの社会資源創造に向けた弊社の取り組みについて記事を書きたいと思います。